令和7年 どんど焼き報告

2025年1月20日月曜日

⑥祭り・文化 ⑦子ども

西戸崎子育連では111()交流広場においてどんど焼きを行いました。

 


 

今回も志賀中生や地元高校生だけでなく、九産大や城東高校の生徒さんに協力していただきました。

  

保護者は8時に学生たちは9時に集合してもらい、火を起こしたりテーブルや資材の準備を。

恒例の交流広場清掃もあっと云う間に終わっていきます。


 


重たいウスも中学生が力を合わせて運んでくれました。

 


 

10時前にはアワーズを始めとした小学生も合流し、正月飾りの分別も。

協力しに、来てくれた学生さんたちに小学生が並んで挨拶。

高校生から

『かわいい♪』

と声が挙がっていました。

 


 

10時から本殿にて神事。

子どもたちにすると少し苦痛かもしれませんが、家族だけでは中々起こらない状況なので良い体験なのかなと。

 


 

その後、町内から集まった正月飾りや破魔矢などをしっかりお祓いしていただきました。

 


 

お祓いが済んだら自治会長の挨拶を挟んで開会宣言です。

大まかな進行や自治会長のお名前は伝えていましたが、細かい判断は学生たちに任せていました。

 

気づかぬ間に司会の大学生、開会宣言をする高校生など役割が割り振られ、滞りなく進行してくれたのは期待以上でした。

 


 

自治会長へ手渡したマイクのスイッチが最初きれていました。

私は直ぐに気づきましたがグッと堪えて黙っておりました。

数秒後に大学生も気付き、故障かと思ったのでしょう、予備のマイクを差し出しました。

すると挨拶されていた自治会長もご自分でスイッチを入れられました。

 


 

水に浸けておいたキネを中学生が運ぼうとしていました。

『水入ったままで取っ手もったら折れるんじゃね?』

と誰かが気付き、水を減らすかバケツの縁を持つか相談をしていました。

少し離れた所からじっと見ていましたが・・・余計な口を挟む必要はありませんでした。

 


 

子育連の活動は行事を上手くやる事が目的ではありません。

★小学生から大学生までの子どもたちが自ら考え、相談し自分達の判断で行動していく。

★大怪我をするなど致命的な事故などでなければ、失敗する権利を子どもたちから奪わない。

それが子育連の趣旨です。

 


 

今回は4チームに分け、力仕事は男子、炊事は女子と固定せず作業をローテーション。

仲良しグループを幾つか合体させる事で、知らない人との作業も不安なく出来るよう配慮しました。

 


 

手薄な場所や人手が要る際には、大学生たちが手持ち無沙汰にしている中高生に対し

『餅たべた後で良いから何人か分別に回ってくれない?』

など指示を出し、

中高生も

『わかりました!』

『他にすることありますか?』

と元気に対応していました。

 

彼らが頑張ってくれたお陰で、小さな子連れもお父さんが子どもと餅つきをし、お母さんが写真を撮るなど、安心して参加できたのでは無いかと思います。

 

小学校の校長先生も教頭先生や担任の先生方を引き連れて参加してくださいました。

『先生たちと餅つき行きたい!』

と小学校で待っていた子たちも居たそうです。

 


 

1つのウスを城東の高校生とアワーズの小学生、志賀中の中学生が一緒に搗いていました。

小学生が何やら話しかけ高校生が答えています。

 

西戸崎子育連では何年もの間、子ども会議や中学生会議などを行い、子どもたち主体の活動を試行錯誤してきました。

けれどどうしても大人と中学生の距離を埋めることが出来なかった。

 

それがこうやって高校生・大学生が手伝ってくれただけで、大人があれこれ云わなくても、自然と子どもたちが動いてくれるようになりました。

個性や多様性推奨の反動で生じた分断が、自然な力で修復されるのを見ている気分です。


 

 

地元のお母さんたちに混じって、城東高校の女子高生や志賀中の男子中学生が餅丸めを行っています。

地縁のない者同士が感謝や気配りを交わす回遊型コミュニティが発生していました。

 

城東高校の2年生たちは週明けからの修学旅行のため、荷物を学校へ預けなければなりませんでした。

少し早めに抜けて学校へ戻る子に対し

『ありがとうね!間に合う?気をつけて!』

と声を掛けている地元保護者がいたので

『知り合い?』

と訊ねると

『いえ、今日初めて会いました!あの子めっちゃイイ子なんですよ!』

と聞かされ驚きました。

 


 

中学校の教頭先生も様子を見に来てくださいました。

大学生・高校生と触れあうことで、中学生が数年後の自分の姿を思い描くきっかけになる。

年上が自発的に気づいて動いている姿に、中学生もふわっと引っ張られて活動できる。

これは良い体験ですねというお話をいただきました。

 


 

今回のチラシも中学生が生成AICanvaを使って作成してくれました。

最初は神社で餅を搗く絵を模索していましたが、干支の蛇と一緒に餅を食べる構図に変更。

これが何故か餅ではなく卵を食べる絵柄になってしまい苦労していました。

 

中学生が相談をしてきた時以外は口を出さないよう言い含めて、高校生に付き添いを依頼。

終わって中学生が帰った途端

『うわぁー!最初にアイスブレイク的なおしゃべりとかした方が良かったかなぁ』

と高校生が反省していました。

彼女にとっても高校の授業で習ったピアワークの実践となったようです。

 


 

前日110日には新築の社務所で薬味作りを行いました。

地元の高校生やお母さんたちに加え、城東高校生、九産大生も参加してくれました。

遥々、城南区や篠栗から来てくださった人も。

中には前日も来て翌日も来てくれた猛者も数名いました。

 

実は九産大はテスト期間中で、数日後には成人式も控えていたため、八方手を尽くしたのですが幾つものボランティアサークルから断られていました。

九産大の職員の方が他の大学にも声を掛けてくださったのですが、西戸崎と聞くだけで遠すぎると敬遠される始末。

 


 

そんな中で、ギリギリになって応じてくださったのが九産大ワークキャンプ同好会の皆さんでした。

彼らは西南大とも連携して、子どもや福祉関係の活動をされています。

 

大人だけで運営することも可能ではありました。

しかし前述したように、ここに大学生が入ってくれることで中高生の【大人にやらされてる感】が軽減されるのです。

忙しい中、来てくださった彼らには本当に感謝しています。


 

 

今回の学生ボランティアたちとは当日が初対面でした。

打ち合わせはZoomOpenChatのみ。

クラウドに上げた資料を熟読していただいて、チーム分けなどを進めて行きました。

 

正直すごく不安でしたが、当日に顔を会わせるとやはりボランティアに参加しようという子たちですから人柄も良く、一気に

『やれるぞ!』

という確信が持てました。

 

どんど焼き当日、学生たちがスマホを覗き込んでいるのを怪訝に思われた方もいらっしゃるでしょうが、彼らは次に自分が向かう役割やスケジュールをクラウド資料を見て確認していたんです。

 


 

終わる頃には、ボランティア登録をしていない一般参加の志賀中生たちも片付けを手伝ってくれました。

地元中学生で

『こういうの好きなんで高校になっても来ます!』

という子もいました。

このような影響が西戸崎の子どもたちに拡がっていけば良いなと願っています。

 

彼らを地元に縛り付けるつもりは毛頭ありません。

羽ばたいた先で今回の経験を活かしてくれれば良い。

けれど城東高校以外に進学した子たちが、高校の同級生を連れて一緒に活動できる場がある地元にしていきたい想いもあります。

 

ご協力いただいた校区内外の皆様、ありがとうございました!