11月18日(土)
西戸崎小学校において、晴れたら良いね(他校区でいう所のオヤジの会・保護者の会)と小学校PTA、西戸崎子育連の共催でオバケ屋敷を開催しました。
オバケ役には中高生ボランティアも多数参加してくれました。
低学年を15時半~17時、高学年を17時半~19時の2部構成。
明るい時間帯の低学年は保護者に手を引かれながら、オバケ役のおじさんに向かって
『デブ!』
と言い放つなど元気いっぱい。
それでも黒いビニールで遮光され、いつもと違う雰囲気の校舎の中を若干緊張した面持ちで進んでいました。
オバケは学校の先生方も協力されていたので
『あ!◯◯先生でしょ!』
と知っている先生を見つけて安堵の声を上げることも。
しかし真っ暗になった高学年の部は状況が一変。
校舎の2階3階をコースにしていたのですが
『キャー!!』
『ぎゃー!!』
『もう無理!もう無理やけん!!』
とアチコチから叫び声が聴こえてきます。
1ブースに子どもが集中すると怖くないし危ないので、階段上など分岐ポイントに晴れたらメンバーを配置し、誘導をお願いしていました。
真っ暗な理科室へ誘導するお父さんが
『さっきのグループは6人はいったけど5人しか帰ってこなかったから、気をつけてね、、、いってらっしゃい』
と声を掛けているのが聞こえました。
最悪や(笑)
そこそこ背の高い女の子が泣き叫んで歩けなくなっていました。
『止めろって言いよろうが!』
とオバケを牽制しながら友だちに引きずられて進んでいきます。
すると中3男子エリアの強力な攻撃に遭い
『もうお兄ちゃんに言うけん!!』
『いや、誰の妹なん?て』
『怖がる女の子サイコーやわ!』
『ヤベェ、俺なんか目覚めそうw 』
と大変もりあがっていました。
怖いからか小学生たちは良く喋っていましたね。
『メッチャ怖ぇ!こんな面白いと思わなかった!』
と高学年男子。
楽しんでいただけたようでなによりです。
前の友だちの肩に手を置いてムカデ状に繋がり
『こんにちわー!こんにちわー!』
と叫びながら暗闇を進む女の子たちに遭遇し思わず笑ってしまいました。
昼過ぎから準備に入り20時近くまでの長丁場でしたから、前後半の間には中学生たちにオニギリとチキンの軽食を振る舞いました。
小学生と未就学児が200名、中高生ボランティアが30名、晴れたらや子育連の大人ボランティアが30名、付き添いの保護者を含めると350名は軽く超える大イベントとなりました。
企画は10月から練り始め、中学校などへボランティア募集のチラシを配布。
11月に入り公民館で中学生会議。
学校の図面を見ながらアイディアを出し合いました。
その場でメモを書いて図面に貼り付けていったのですが、遅れて参加してきた男子がA4で6枚もアイディアを持ってきたのには仰け反りました。
安全面での配慮まで書き込まれていて、いやどれだけヤル気なんだよ?スゴいね!
この中1グループは5年前に行った最後のオバケ屋敷へ参加していたので
『怖い映像をプロジェクターで映すのメチャ怖いもん!』
『音だけ聴こえてくるのも怖かった!』
と体験を交えて考えてくれました。
会議を元に階段に貼り付ける怖い横断幕を作成しました。
この日は中1男子2名。
『次は何て書く?』
『ヤバい、ネタ切れや』
と頭を捻りながら怖い言葉も彼らが相談して決めてくれました。
マスキングを駆使して顔型の染みをスプレーで描いたり。
キレイな模造紙に文字を書いただけだと怖くないので、スプレーで汚したり赤い血糊を撒くことに。
『文字が見えなくなっても良いから大胆にビシャー!って汚して良いよ』
と言ったのですが、定規で計ったように均等に汚しを入れたり血吹雪が水平に走ったり、思わず
『マジメか!』
と突っ込んでしまいました。
本番3日前には美容室で使うマネキンや発泡スチロールを塗装する工作を行いました。
今日も1~2名だと間に合わないなぁ~と思いながら公民館へ到着すると、そこには呼んでもいない中3男子7名を含む11人もの中学生が。
『君ら受験勉強だいじょうぶなんか!?』
『受験よりこっちが楽しいからイイっす♪』
親御さんには申し訳ないですが感激で涙が出そうでした。
やりたい頑張りを止めさせるとやりたくない努力も成果が落ちるそうです。
受験前の息抜きと許して戴けたらと思います。
わいわい騒ぎながら作業が進みます。
1つ出来上がると
『ワンモア嫁くれ』
なんて言いながら次のマネキンを。
女の子が
『横向きにして(横方向に)血が流れるように塗っても良いですか?』
と訊いてきたので
『良いよー小学生が怪我しないようにだけ気をつけてくれたら、後は君たちが楽しい!って思えるようにやって』
と伝えました。
その子にとって思わぬ答えだったのか?キョトンとした顔をして
『私が楽しい、、、』
と呟いてました。
中1男子コンビは幽霊が隠れる井戸を黙々と。
塗装したブロックは当日貼り付けることにしました。
当日4箇所に配置し、小学生に回収させる御札も中学生がカットしてくれました。
1シート24枚で、児童が200人なので8枚半1セットで分けるよう伝えていたのですが、切るのに夢中で
『わ!これ数えないかんやん!』
と後から気づくという(笑)
実は漫画に出てくる呪いの指を模した札なので、
小学生が
『◯儺の指やん!』
と興奮してました。
冬場で暗くなるのも早く中学生も忙しいので、打ち合わせは基本的にOpenChatを使いました。
GoogleDriveに置いた資料を共有し、意見や担当分担など纏めていきました。
Slackなど使う職場も増えていますし、中学生も学校でGoogleDriveに触れていますからChatを使った作業打ち合わせを体験させるも良いと思っています。
大人だけでやる覚悟でしたが中学生たちが大勢きてくれて、あっと云う間に終わらせてくれました。
新品の段ボール100箱と170cmくらいの高さの段ボ板を30枚。
これは晴れたらメンバーから無償提供。
ちなみに生首マネキンは博多駅の美容室シャンプーボーイと石城町の美容専門学校ベルエポックから30個ほど戴きました。
どんな風に衝立やビニールをぶら下げるか?
生首などを配置するか?
全部中学生に任せるから、大人に向けて逆に指示を出して欲しい!
そう伝えました。
最初の会議で中1男子に生成AIを使った画像の作り方を教えました。
お墓、研究所、洋館の白い幽霊、不気味な遊園地などテーマに沿った画像をプロンプトを使って指定し作成しました。
さすが
若い子は飲み込みが早く
『あ、なるほど、、こういうことか、、』
と呟きながら作っていきます。
そうやって出来た横長の画像を縦に6分割し、横断幕用のプリンターで縦長画像として印刷。
現場でつなぎ合わせ巨大な背景を作っていきました。
AIに任せられる部分はAIを使い、少ない人数で効率的に成果を出す。
これからの世の中はそうなっていきそうです。
教えてくださる大人の指導で、お互いにメイクをしあって、白いカツラを被り幽霊に成りきります。
男子はジョーカーメイク。
脅かし方も
『トイレに隠れて通りすぎた客を後ろから追いかけて良いですか?』
など質問がきたので
『打ち合わせで言ったように身体に触らないなど安全面に気を遣ってくれたら、後は自分達が正しいと思うようにドンドン変えて良か!なんかあったらスンマセンって謝っとく、俺、怒られるのだけは得意やけんな!w』
と後押し。
途中で見廻っていると、タンバリン使ったり工夫をしてましたね。
終わった後の片付けも中学生たちは最後まで手伝ってくれました。
『お疲れ様でした!』
と特殊メイクのまま帰ろうとしていたので
『捕まるなよ!アメリカなら撃たれるばぃw』
と声を掛けると
『大丈夫でーす!』
と元気に笑って帰っていきました。
翌日なみきスクエアで行われた東区文化祭にも西戸崎校区の活動成果として展示しました。
また参加賞として、吉田スーパーのお菓子引換券を子どもたちに配ったのですが、当日の夕方には引換券を持った子どもたちが沢山ヨシダさんを訪れたらようです。
通販を使うのも良いですが、町内費を地元へ還元し高齢者の買い物環境を維持する一助になればと考えています。
今回も参加した中学生にはボランティア証明書を発行し自治協ブログのQRコード付き御礼状と共に中学校へ送付しております。
この記事を先生方へ読んでいただくことで、生徒との雑談や受験面接指導に活かしてもらいたいです。
協力してくださった地域の皆さま、中高生のみんな、小学生には良い思い出になったと思います。
本当にありがとうございました!