3月2日(土) 西戸崎公民館において、ちょっとeスポーツと称し、西戸崎子育連がゲーム大会を催しました。
決勝戦の様子など動画に纏めましたのでどうぞ。
任天堂Switchを用い 3.1m x 5.5m 250インチスクリーンへ投射。
低学年むけにマリオカート、全学年向けとしてスマッシュブラザーズのトーナメントを行いました。
実は機材トラブルで当初予定とは異なる形になってしまい心配していましたが、子どもたちは歓声を上げながら楽しんでくれたようです。
動画は決勝戦なので子どもの数が減っていますが、それでも盛り上がったのが伝わると思います。
学生たちに写真の使用許可も得ております。
正直、ゲームのことはサッパリ判らないので試合内容についてのレポートは割愛させてください。
今回は志賀中生5名と地元高校生2名、そして地元高校生が通学するクラーク記念国際高校で声掛けした同級生や後輩たち8名が協力してくれました。
前日は夕方から地元高校生と志賀中生がスクリーンや音響機器などのセッティング。
折れ曲がっているスクリーンにアイロンを掛けてシワ延ばし。
重たいスピーカーも高校生が難なく運んでくれます。
この後、スクリーンを壁に貼り付けようとしたのですが、重さでテープが剥がれ、何度も床に落ちてしまいました。
これどうしよう?と若干不安な空気が漂いましたが、壁の上の隙間を通したロープを裏に置いたテーブルなどへ固定し、スクリーンを吊り上げました。
当日、地元勢は勿論、クラーク生も朝9時から準備に入りました。
実はスクリーンの裏に選手用の席を設け、本当のeスポーツさながら観客用とは別モニターでプレイさせる予定でした。
しかし公民館のモニターが古くてアスペクト比が合わず右下が映らない。
モニターに合わせるとスクリーンが合わないというトラブルが。
試行錯誤した結果、前方にセッティングしてあった司会席や音響機器を会場後方へ移設。
すると今度はモニターから引っ張るはずだったゲームの音が拾えない。
ギリギリです。
写真を撮り忘れましたが、受付は中1女子がキッチリこなしてくれました。
未就学児だから参加賞は貰えないと思い込んでた来場者にも声かけして、ヨシダのお菓子券を渡していました。
後日、小学生が3~4人でヨシダの駄菓子コーナーに座り込んでるのを見かけました。
『いや、まだ買えるって!』
などワイワイと。
例えば1人で買えばオツリが9円になるとして、4人なら36円、そうなると駄菓子を1つ多く買えますからね。
暗算の練習にもなるのではないでしょうか?!
中2男子は張り切って恐竜やゴリラの着ぐるみで登場。
案の定、チビッ子たちに絡まれてボコボコにされていました。
やりすぎの時には止めましたが、中学生たちは
『首いてぇ』
とか云いながら笑っていました。
クラーク高校からはeスポーツ専攻の男子と演劇部の女子が来てくれていました。
eスポ専攻。
普段は一般回線の20倍の速度を持つ専用スタジオや本格的なeスポイベントで運営などを学んでいるそうです。
さすがにSwitchなどにも詳しく、レンタルコントローラーの登録から配線までお任せでした。
それだけでなく小学生が先走ってゲームを始めてしまったりしても、慌てず停止からのリスタート!
当日参加枠を決めるジャンケンも、小学生とやってくれる頼もしいお兄さんたちでした。
司会やBGM、ゲームとトーナメント画面の切替は演劇部の子たちが。
特に司会は流石のアナウンス力でプロの様でした。
司会席を後ろへ変更したこともあり
『はーい!みんな聞いてー』
と呼び掛けても小学生は全く云うことを聞かず。
しかしイラついた様子もなく
『、、、聞いてないね~笑』
そうにこやかに振る舞ってくれました。
保護者が運営してたら
『あんたたち!言うこと聞かんならゲーム大会やめるよ!』
と押さえつけてたのでは無いか・・・と想像してしまいました。
そうこうしていると今度は保護者の方から
と注文が。
そんなこと云われても~ってなるかなと見ていましたが
『解りました!ありがとうございます!』
とここでも笑顔で対応。
これには度肝を抜かれました。
この子だけかな?と思ったのですが、他の子たちも何か言われた際には
『なるほど!ありがとうございます!』
と爽やか対応。
おそらく学校のビジネスマナー授業などで指導がなされてるのだと感じました。
そうこうしていると学生の方から
『ワイヤレスマイクありませんか?』と。
コントローラーのBluetoothと干渉するので拡声器を手渡し。
すると彼女たちはスクリーンの前に立って子どもたちに拡声器で話しかけ始めました。
さすが演劇部、舞台度胸も半端ない。
全く台本通りには進まなかったのですが、アドリブでゲーム実況や解説も盛り込む素晴らしい司会でした。
聞けば授業の一環として本物のラジオ局で出演などもしているそう。
フリートークもお手の物でした。
今回も打ち合わせはOpenChatとGoogleドライブを介して行いました。
なので殆どの子が初対面。
参加賞は配りやすいヨシダ券だったのですが
『優勝賞品の見映えが良くないと盛り上がらないのでは?』
と学生から意見があり、でっかいポテチを含んだお菓子の詰め合わせに。
また会場の音量も最初はもっと大きかったのですが
『小学生にはキツいかもしれないので下げませんか?』
と高校男子から提案され、少し音を小さめにしました。
早めに会場入りした小学生たちには大画面で遊ばせていました。
すると中学生の男子が
と諭してくれました。
小学生たちも素直に従って
『お前もう3回やったやん?△△に変わってやれって!』
と後は自分達で交代してました。
ここ数年、九産大生などと行事をやってきましたが、本当に最近の若い子たちは、他者を思いやる気持ちが凄い。
こちら都合で進めるのではなく、そうした時に相手が、子どもたちがどう思うのかを考える習慣が身に付いてるなと思います。
また他責思考でなく、伝わらないならこちらが場所を変えようとか自分に出来る努力をやる姿勢が素晴らしいなと今回感じました。
高校生の中には地元民さえ全員かえった後、残って片付けを手伝ってくれた子もいました。
『せっかく来たから西戸崎でゴハンたべて帰ります。美味しいお店教えて下さい』
と訊いてきた子たちも。
次に会う機会があるか判りませんが、心の交流を感じる良い子たちでした。
保護者の皆様にも学生たちにありがとうを伝えてくださいとお願いしておりました。
公民館の玄関で、わざわざ戻ってきて高校生に
『楽しかった~ありがとう!』
と云ってくださった方もいらっしゃいました。彼らが大人になっても心を支える思い出となるはずです。
開場前の休憩で
『◯◯やったことある?』
『あります』
『え?PCもってんの?』
『アニキのお下がりですけど』
『マジで?!イイなぁ!』
既に仲良くなった中学男子と高校男子が盛り上がっていました。
高校生の活躍を見て、志賀中生も良い刺激になるのではと期待しています。
終わった後から聴いたのですが、実は少し前にも中央区の子ども会から要請があり、同様のイベントを行ったそうです。
それに充実感を覚え、西戸崎にも積極的に来てくれた学生が多かったそう。
縮小する社会でどこも考える事は同じなのでしょう。
始まってしまえば中高生に全て任せる形になりました。
私がやったことと言えば部屋が暑くなりすぎたので冷房を入れただけです。
駅前のファミリーマートでも地元の高校生たちが大人以上の働きぶりを見せ、目を見張るものがあります。
もう客や大人が偉そうにする時代じゃない。
お互いに感謝を交換する町に住みたいなと感じます。
テレビゲーム大会を校区でやるのは如何なものだろうか?と不安もありました。
けれどもやってみれば、現代の子どもたちにとって昔の独楽あそびと変わらないのだ!と理解しました。
大人の色眼鏡で子どもを見てはダメ。社会は変わってきているのだと痛感した次第です。