8月24日(土)
西戸崎子育連では、今年も納涼大会の一環として子ども縁日を行いました。
子どもたちが自分たちのやりたい露店を作り、自身で店員役まで行いました。
企画段階でやりたい物が被っても、大人がどちらかに我慢させるなんてことはしません。
創意工夫で差別化した射的が2店舗。
その他、的当て、サイコロ大福、クジ、枝豆、おかし掬い、紙パックジュース、綿菓子、計9店舗を出店しました。
この中から100円で3回あそべる仕組みです。
今年は自治協の計らいで会場の手前半分、1番目立ち使いやすい場所を広く与えてもらいました。
感謝いたします。
其々の店舗は習い事や同級生、PTAなど顔見知りのグループで構成されています。
お揃いの法被やTシャツを着込んでお客を捌き、未就学児の手を取って優しくサポートしてあげる小学生たちには、頼もしさすら感じました。
また今回は小学生店員36名と保護者20名の他、志賀中生10名、九産大福大生10名、城東高校生51名の学生ボランティアが手伝ってくれました。
顔も名前も知らない学生たち。
しかも70名超。不安もありました。
けれど大学生の指示で持ち場へ入り、初めて会う西戸崎の保護者や小学生と協力し、枝豆を詰めたり的当てや射的の運営をしてくれました。
小学生たちが作っていた吊り下げ看板が大きすぎて射的の邪魔になっていました。
困っていると高校生たちがターフの屋根を跨ぐ形で看板を吊り上げ、工夫して固定。
これには地元のお母さんたちも興奮気味に感謝です。
九産大生は子ども教育科の学生が中心だったので、子どもや中高生を纏めるのは流石に上手。
しかし高校生も
『ん?この子たちは保育や教職志望なの?』
と思うほど小学生たちに優しく、抱き抱えるように幼児を誘導する姿が印象的でした。
以前は子どもだけを対象にチケットを販売していました。
しかし付き添いの親御さんも一緒に遊べるよう、限定せず中学生以上にもチケットを売るようにしました。
すると、高校生以上のお客も小学生店員相手だと優しく感謝をしてくれましたし、女子高生店員と軽口を叩いて和気藹々とした雰囲気が醸成されていました。
店員側も子どもだけを相手にするより自分が社会に通用している手応えを感じられたように思います。
中高生たちが後半の店舗運営を請け負ってくれたお陰で、小学生たちは踊りにも参加できました。
子育連ブースだけでなく、他団体の店舗へもお手伝いとして高校生を派遣。
高齢の方からは
『若い人がいてくれるだけで気持ちが上がる。
作業的にも助けられたけれど精神面、メンタル部分の助けがこんなに違うんだなと実感した。
イイ経験ができました!
楽しかったです!
と爽やかな良い子ばかりでした』
と感謝されました。
大学生たちはインカムを通して、腰に付けたスピーカーから離れた仲間や高校生に指示や連絡を取っていました。
怒鳴らずとも声かけが出来るので険悪なムードにならず良かったです。
各店舗には薄いベニヤ板にラミネートを貼り付けた軽い看板を用意しました。
持ちやすく曲がらないので好評。
これらは九産大デザイン科の学生さんが作ってくれました。
学生さんにとっても夏休みの課題として提出できるのでWinWin。
これを高校生が掲げ
『枝豆いりませんかー健康になれますよー』
など楽しそうに呼び込みしていました。
クライマックスはラムネ早飲み大会!
大学生2名がサポートに付き、高校生が交代で司会を。
『飲んで飲んで飲んで!』
と飲み会コールみたいな掛け声を始めた時には、飲むのは小学生だし叫んでるのは高校生、滅茶苦茶すぎて笑ってしまいましたが、大変盛り上がりました。
ウチワを掲げて学年毎の整列をさせてくれてるのは高校生。
コロナ以前は店番からラムネ大会まで、保護者のみで運営していました。
昨年と違うことをやったり不手際があると参加者からクレームが入り、とても疲弊していたのを思い出します。
子どもや学生が運営してくれることで周囲の目も寛容に。
人数が多い学年は3つに分けよう!
景品も余ってるし!
とその場の判断で段取りを変えても、スタッフは柔軟に対応でき参加者も協力的だったように思えます。
夏休み前に小学校でチラシを配布、7/27に出店保護者を集めた会議を行いました。
司会を務めてくれたのは九産大の学生です。
以前は、誰もしないなら仕方ないと保護者の誰かが取り纏めをしていました。
学生にお願いすればファシリテーションの実践となりますし、保護者も感謝の姿勢で参加するので、ギスギスせず良かったです!
内容が決まったら各店舗で製作に入ります。
都合の良い日に各チーム集まって買い出しや作業。
子育連役員が関与せずに済むので負担が小さいです。
子どもって沢山の色を使いたがるのは何故でしょうね?
カラフルなだけで楽しい気持ちになります。
平行して学生ボランティアを募集しました。
志賀中2年の男子がAIでイラストを生成。
中央の呼び掛け文も自発的に家で考えてきてくれました。
これを志賀中と城東高校で掲示。
城東のキャリア育成課の先生から呼び掛けしてもらうと数時間で50名を超える応募があり驚愕しました。
募集段階で時間や役割の希望、誰と組みたいかなどを吸い上げ、それに基づいてシフトを大学生が組みました。
OpenChatに参加学生を集め、Googleドライブ上の仮シフトと配置図を共有。
一方的な指示でなく、双方向の質問や意見交換をOpenChat内で丁寧に重ねることで、中高生の心理的安全性が担保されたと思います。
大学生には本当に感謝です。
当日、始まる前に大学生が中高生を集めて挨拶してくれました。
今日は失敗できる場所なんだと思って、自分が正しいと思った行動してくれ!
という主旨の説明でした。
子育連活動の意義を捉えた良い挨拶でした。
参加した保護者や学生たちにアンケートを取ると、初めて触れ合った同士の異世代交流に新鮮な驚きや歓びを感じた声が殆どでした。
プランニング時点で大学生が目指した
【現代的かつ瞬間的なコミュニティ】
が発生していたと思われます。
時間や場所に縛られぬ生活を強いられている昨今、我々は新しい地域の在り方に踏み出してる気がしました。